東京アンダーグラウンド・「シャングリラの巫女」の感想

TVアニメ「東京アンダーグラウンド」の小説第四弾です。

東京アンダーグラウンド・シャングリラの巫女の感想


あとがきを含めて221ページ。東京アンダーグラウンドの小説第4弾となります。これ以降小説は出版されていないので、実質最終巻です。

  1. 霧の街のメロディー
  2. プレゼント
  3. シャングリラの巫女

以上の3本立てで構成されています。とりわけ力を入れているのが、表題にもあったシャングリラの巫女。

あとがきで嶋田氏(著者)が述べていたが、ジャングル探検のイメージで描いていたとのこと。ハガード・小栗虫太郎の秘境小説・インディジョーンズなどを想像していたようだが、後で振り返ると「川口浩探検隊」になったとか。沼やら巨大生物やら神秘の絶景やら、たしかにいわれてみると・・・。

あとは、チェルシーのお色気シーンも。水辺とチェルシーとくるとお約束なのかな?そういえば、「霧の街のメロディー」にもそんなシーンがあった。嶋田氏、確信犯だな!!

個人的に、数少ない出番のルリがでてくる「プレゼント」はよかったな。アニメやマンガ本編での関係性を思い出すと、なおひとしお。題名をみてジッタリンダのプレゼントを思い出したのは、完全な余談。まるで本編とは関係ない。

ひさびさにアンダーグラウンドの世界に浸かれて楽しかった。それではまた逢う日まで。

あらふじ

蒸し暑い、熱帯のような気候の村にたどりついた留美奈たちはジャングルの奥に、美しく平和な理想郷・シャングリラがあるという話を聞く。壮麗な宮殿には金銀財宝が満ちあふれ、支社をもよみがえらせる力を持つ美しい巫女がいるというのだが・・・。表題作のほか、「霧の街のメロディー」「プレゼント」も同時収録。