テーマ:地下鉄・地図
森鴎外といえば、「舞姫」や「高瀬舟」などの名作を世に送りだした作家である。
人によっては、大日本帝国陸軍軍医総監であったことをあげるかもしれない。
また、中国古典に
UNDERLAND (著者 ロバート・マクファーレン)記憶・隠喩・禁忌の地下空間
われわれの足元の世界、歴史、思いをイギリス生まれのネイチャーライターが読み解く

テーマ:地下空間
英国の光亮の下に広がる恐ろしくも美しい洞窟、鉱山の地下深くのダークマター観測所、大都市の公園における木々の交感、カルスト地形の下を流れる川、大戦の傷が残るスロベニアの山地、最果ての洞窟の壁に描かれた赤い人影、氷河が解けつつあるグリーンランドの青い氷穴、北の島の地下に作られた核廃棄物の墓・・・
わたしたちの足の下には何があるのか。イギリスの優れたネイチャーライターが、神話、文字、記憶、そして土地そのものから、様々な地下空間と、そこに関わる人々の思いをたどる。
本書では、3部構成になっている。第一部では、見ること(埋葬、ダークマター、低木層(アンダーストーリー))・第二部では隠すこと(見えない都市、星のない川、空虚な土地)・第三部では幽霊(赤いダンサー、淵、時の青、融解氷、隠し場所、地表へ)となっていた。
主に、自然現象で出来た地下空間を探索していくものだった。中でも、第三部の融解氷と隠し場所の章は、目を引き付けられた。なぜなら、二酸化炭素や原子力発電所の稼働に出る核廃棄物にかんする話だった。だがそれそよりも気になったのはその場所だ。どちらもグリーンランドが出てくるのだ。
グリーンランドといえば、トランプ大統領がアメリカの配下にしようと企てたことは記憶にあたらしいが、その理由がいまいちわからなかった。
今回、本書をよんで、グリーンランドが天然資源とエネルギー産業の格好の宝庫だったことがわかった。地球温暖化の影響で変化はあれど、投機師たちの欲望をくすぐることにはかわりがないようだった。