よなよなペンギン(DVD)を視聴しての感想

アニメ映画「よなよなペンギン」の感想をつづったものです。

よなよなペンギンを視聴しての感想


テーマは、もうひとつの世界

空を飛ぶことを夢見ていた少女と飛ばないとりを英雄視する村人との出会いが物語のカギとなる。少女にとって空を飛ぶことは、今は亡き父親との約束でもあった。ペンギンは空も飛べるんだ。宇宙飛行士だった父親が口癖のように聞かせてくれたからだ。いつも、ペンギンの衣装を着ていた。

そんなある日、広場の噴水から彼女を呼ぶ声が聞こえる。彼女は村人に導かれるように、地下世界へと誘われる。
なぜ、地下か。おそらく、天国ー少女の住む世界ー村人の世界と連なっているからではないか。
ともあれ、村人は“飛べないとり”が来たと大喝采。これで村は救えると。

そんな彼女が対峙するのが、悪魔の子だった。はたして村の行方は・・・?



90分くらいの短いアニメーション映画だった。こどもがみても難しくないように描かれている。地下世界というキーワードから辿りついたわけだが、なぜ地下か。前文でも書いたが、階層としての地下なのではないか。
  • 虐げられ、暗くじめじめした場所
  • 侵略者の横暴で町が消されようとしている境遇
  • 上を見上げるたびに英雄を待ち焦がれていた日々
こうした風景が少女が住む世界とは一線を画したもの。つまり、地下世界となったのではないか。思えば少女の父親は空と関係していた。これも意味があるのか。

書籍版もあるので、みたら感想を書きます。